マンションの定期清掃とは?仕事内容や費用相場、日常清掃との違いも解説

マンションの共用部は毎日清掃していても汚れが蓄積し、美観や衛生面に影響が出てくる恐れがあります。

定期清掃を行うことで、日常清掃では落としきれない汚れやカビ、雑菌などを徹底的に除去でき、建物の劣化防止や資産価値の維持につながります。

定期清掃の仕事内容や費用相場、業者の選び方など、導入前に知っておきたい情報をわかりやすく紹介します。

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マンションで定期清掃を行う目的と必要性

日常の清掃では落としきれないマンションの汚れを除去するのが定期清掃です。

定期清掃は月に一度、もしくは3カ月、6カ月に一度の頻度で行います。

定期清掃はマンションの美観を高め、修理や修繕のサイクルを延ばせたり、害虫や雑菌の増殖を防止したりとメリットが多くあります。

マンションで定期清掃を行う理由や、定期清掃の内容、日常清掃との違いについて詳しく見ていきましょう。

マンションで定期清掃を行う理由

マンションで定期清掃を行う主な理由は、綺麗な環境を維持し、入居者の快適性やマンションの資産価値を高めるためです。

他にも、以下のような理由が挙げられます。

  • 入居率の向上や、退去者の減少に繋げるため
  • マンションの老朽化を防ぐため
  • 頑固な汚れを落とすため
  • 衛生状態を保ち、感染症などの拡散防止のため

定期清掃を行うことで得られるメリットは多いため、できる限り行ったほうがよいでしょう。

マンションで定期清掃を行わないとどうなる?

定期清掃を行わない場合、マンションの共用部や外壁は汚れたままの状態です。

マンション内の通路や階段、エントランスなどの汚れが放置されていると、床が滑りやすくなったり床材が傷んだりする原因になります。

外壁や排水管なども同様です。定期清掃を怠って汚れたままにしていると、建物の劣化を早めてしまい資産価値も低下していきます。

しかしながら、業者へ定期清掃を依頼すると当然費用がかかりますし、オーナー自身が定期清掃を行うことは難しいでしょう。

金銭面や状況的に定期清掃が難しい場合は、マンションを売却することも選択肢の一つです。

マンションで行われる定期清掃の内容

マンションで行われる定期清掃の内容は業者によって異なりますが、主に行われていることは、以下のとおりです。

  • フロアの洗浄、ワックスがけ
  • カーペットの洗浄
  • 外壁の高圧洗浄
  • 高所作業を含む窓ガラスの清掃
  • 業務用エアコンの点検、清掃

月に1〜2回が一般的ですが、清掃箇所によっては半年に1回の頻度の箇所もあります。

定期清掃と日常清掃の違いを比較

日常清掃はその名の通り、日常的に行う清掃のことです。エントランスや駐車場・駐輪場などの掃き掃除をしたり、敷地内に落ちているゴミや枯葉を除去したりと簡単な清掃を指します。

一方、定期清掃は日常清掃では落ちない汚れや、届かない場所を機械や薬品を使用して高度な清掃を行います。

定期清掃と日常清掃は何が違うのか分かりやすく表にまとめた。

比較内容日常清掃定期清掃
清掃箇所・エントランス・階段・屋外(駐車場、ポーチなど)・エレベーター・エントランス・カーペット・屋外(外壁、窓、排水管、浄化槽、植栽)
内容・ゴミ回収・床の掃き掃除、水拭き・枯葉除去・玄関マットの清掃・床の機械洗浄・外壁、通路などの高圧洗浄・カーペットのブラシ洗浄・植栽の手入れ
頻度毎日、週3〜5回月1〜2回、3~4カ月に1回
使用する道具ほうき、モップ、雑巾、バケツポリッシャー、高圧洗浄機、薬品など
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マンションの定期清掃にかかる費用相場

定期清掃をする場合、専門の業者に依頼することがほとんどでしょう。その際にかかる費用について、床や外壁の清掃、貯水槽、高所の窓ガラス、植栽の手入れなど作業別に解説していきます。

床や外壁を洗浄する料金

マンションの各フロアの清掃で最も主流なのは、ポリッシャー洗浄法です。

ポリッシャーは自動で床を磨く機械で、モップに薬品を使いながら床に撒き、その後ポリッシャーで汚れを落とします。

1㎡あたり150〜300円程度なので、マンションの規模にもよりますが1回の料金はおよそ2万〜3万円前後です。

外壁は高圧洗浄法を使用した作業が主流です。高圧洗浄法は洗剤を使わず、高圧洗浄機で高圧の水を吹き付けて汚れを落とします。

外壁の材質にもよりますが1㎡あたり100〜300円程度なので、1回の料金はおよそ2万〜3.5万円です。高圧洗浄に使用する水道は建物側で供給するため、使用量に応じてオーナーまたは管理組合側に別途請求されるのが一般的です。

高圧洗浄法は共用の廊下や外階段などでも利用されます。低層マンションの場合はポリッシャー洗浄法に向いていますが、大型マンションの場合は建物全体を一気に清掃できる高圧洗浄法のほうがよいでしょう。

貯水槽を清掃する料金

貯水槽の清掃は中の水を全て排水した後、ブラシやスポンジなどで汚れを落としていきますが、汚れがひどい場合は高圧洗浄機を使うこともあります。

貯水槽の清掃費用は汚れの状態や貯水槽の容量によって変化します。貯水槽の容量が10t未満で2万〜3.5万円、10t以上のマンションは3万〜4万円前後です。水質検査も同時に依頼すると追加で5,000〜8,000円程度はかかります。

高所の窓ガラスを清掃する料金

高所の窓ガラス清掃は作業方法がいくつかあります。屋上からロープで吊り下げるブランコやゴンドラ、高所作業車を使用したり、移動式足場を設置して清掃したりする方法もあります。

一般的な中層マンションで、共用部や外壁の窓面積が約200㎡前後と想定した場合の料金を比較してみました。

作業方法1㎡あたりの料金30世帯のマンション(1戸50㎡〜80㎡想定)
ブランコ作業800〜2,000円約16万円〜40万円
ゴンドラ作業1,200〜2,500円約24万円〜50万円
高所作業車1,800〜3,000円約36万円〜60万円
移動式足場3,000〜5,000円約60万円〜100万円

作業内容や作業日数、高所の安全対策などによって金額は上下する可能性があります。

敷地内の植栽を手入れする料金

敷地内にある植栽はマンションに彩りを添え、入居者に安らぎと潤いを与えてくれます。

しかし手入れを怠ると、ジャングルのように生い茂り、マンションの資産価値が低下する恐れがあります。

植栽の手入れをする料金は、1m以下の低木1本で1,000〜5,000円、3m以下の中木で1本あたり3,000〜10,000円、3m以上の高木で1本あたり10,000〜30,000円です。植栽は剪定と処分費も必要になるため、あくまで目安の費用と考えてください。

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マンションの定期清掃を行う業者の選び方

定期清掃の内容や費用相場が理解できたところで、マンションの定期清掃を行う業者の選び方について解説します。

定期清掃を行う業者は数多く存在します。業者の種類と選び方の方法について理解しておくと、所有するマンションに合ったところを選べるでしょう。

定期清掃を行う業者の種類

定期清掃を行う業者は、マンション専門の清掃業者、ビルメンテナンス業者、シルバー人材センターなどさまざまです。今回は先ほど挙げた3つの業者の特徴を比較します。

マンション専門業者ビルメンテナンス業者シルバー人材センター
特徴・マンション専門の清掃業者・専用の機械を使用するなど独自のノウハウがある・オフィスやビルの清掃がメイン・ビルメンテナンスの資格所有者が在籍・1回の作業時間が2時間・作業員は65歳以上
メリット全ての清掃業務に対応でき、仕上がりが高品質消防点検や空調設備点検など、点検業務を行ってくれる全国に拠点があり、料金が安い
デメリット簡単な作業でも料金が割高になる清掃業務は下請け業者が派遣される場合がある高所作業など依頼できない業務がある

業者ごとにメリット・デメリットがあるため、何を重要視して業者を選ぶかがポイントです。

相見積もりをして複数の業者から選ぶ

各業者のホームページやサイトに表記してある料金はあくまでも目安です。一度所有するマンションを見てもらい、見積もりの金額を提示してもらうことが大切です。

また、同じ業務内容でも業者によって金額は変動するため、複数の業者から相見積もりをして選ぶとよいでしょう。料金の安さだけで判断せず、業務内容や品質などさまざまな観点から業者を選ぶことが大切です。

業務内容やオプションから選ぶ

全ての清掃業者が同じ作業を行えるわけではないため、業務内容をしっかりと確認しましょう。基本的な業務内容のほか、特定のニーズに対応してくれるオプションも重要です。

オプションの内容は清掃業者によって異なりますが、照明の点灯確認や水道検診、グリストラップ清掃、石材に生えたコケの除去などがあります。所有するマンションに適した業務内容やオプションのある業者を選びましょう。

不動産会社から清掃業者を紹介してもらう

所有するマンションに適した業者がわからない場合は、不動産会社に清掃業者を紹介してもらうことも可能です。不動産会社に依頼することで、適切な業務内容やサービスを提供する業者や、信頼性の高い業者を紹介してもらえるでしょう。

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2023年2023年5月期_ブランドのイメージ調査(調査1~3)
調査機関:日本マーケティングリサーチ機構
調査期間:2023年3月14日~2023年5月31日
n数:129(※調査1)、124(※調査2)、136(※調査3)/調査方法:Webアンケート
調査対象者:https://jmro.co.jp/r01446/
備考:本調査は個人のブランドに対するイメージを元にアンケートを実施し集計しております。/本ブランドの利用有無は聴取しておりません。/効果効能等や優位性を保証するものではございません。/競合2位との差は5%以上。